二十一世紀歌舞伎組公演＠新歌舞伎座

9月15日、大阪新歌舞伎座の柿葺落（こけらおとし）二十一世紀歌舞伎組公演Ａプランに行ってきました。近鉄上本町駅の改札を出てすぐ目の前の商業ビルー上本町ＹＵＦＵＲＡの６階というアクセスの良い場所です。

日本画家上村淳之氏の明るい色調の「四季花鳥図」と、川島織物セルコンが大阪の街の夜明けをデザインしたオレンジが鮮やかな「黎明（れいめい）－ＯＰＥＮＩＮＧ」の2種類の緞帳のお披露目もありました。

公演は、太閤三番叟、連獅子、義経千本桜吉野山、お目出度い演目。
北政所＝笑也さん、松の丸＝春猿さんの２大美女に、凛々しく男前の太閤秀吉＝段治郎さんの太閤三番叟で幕が開きました。寿ぐの歌詞の長唄に、優美で上品な舞です。
連獅子は、右近＝猿弥さん、左近＝弘太郎さん。息もぴったり、すごい迫力で見ごたえがあります。
吉野山は、佐藤忠信＝右近さん、気品のある静御前＝笑三郎さん。清元の舞とわかりやすい浄瑠璃、二の線の舞と藤太のコミカルな場面・・とメリハリが利いています。
実は猿之助さんには縁がなく、澤瀉屋（おもだかや）さんの舞台を観るのは今回がはじめてでした。口上では右近さんはじめみなさんが「Ａプラ」「Ｂプラ」と現代用語を交えて演目説明をされるのですが、江戸時代の衣装に歌舞伎言葉とカタカナ省略言葉がまじり、300年の時空を越えた楽しいひとときでした。寿命が延びると言われる杮茸落、舞踊も舞台演出もすばらしくて大満足です。

今回の幕間は、道頓堀今井のお弁当。

２段重ねは、下段に紫蘇ご飯、上段に鯛の刺身（昆布〆）や合鴨、出し巻きなどなどが彩りよく入っています。品の良い味付けで、どれをいただいても美味しかったです。上本町の近鉄百貨店地下で買いました。リピありです。

ところで、三番叟で秀吉が持って舞った神楽鈴の五色絹の意味をご存知ですか。これは古代中国に成立した「五行説」に由来したもので、青が青龍、赤が朱雀、中央が黄、白虎が白、玄武が黒と５色になっています。この五行説は主に平安時代に日本に入ってきたもので・・・とチン平談。７月の末に２年の留学を終えて中国から帰国しました。注：占い師ではありません（笑）

右近さんのハンサム狐に、惚れ惚れしたかーさん。
狐さんを思い出しながらのおさんぽですが